こんにちは。
アラフィフ主婦のとらこです。
今はちょっと行けない状況ですが、行けるようになったら海外旅行を楽しみたい人って多いと思います。
私達アラフィフ世代が20代だった頃、海外旅行ってそれ以前よりは行きやすくなってはいたけど、やっぱりちょっとハードルが高かったっていうか、今ほど気軽では無かったですよね。
最近はインターネットで飛行機や海外ホテルの予約もできるし、現地の交通事情だって調べられるから便利!
日本と文化水準がそんなに変わらない国へ行くのなら、旅行会社を通さなくても自力で行けます。
でも、インドへ行こうと思った時は旅行会社のパッケージツアーを選びました。
その時のツアー名は『8つの世界遺産を含む観光&8回の食事付き 成田から直行便の全日空で行く!インド3都市周遊5日間』というものでした。
ツアーに参加してみて、やっぱりツアーで良かったよ、とも思ったし、もし、もう一度インドへ行くのなら、やっぱりツアーを選びたいです。
インドってひとことで言うとしたら『カオス』!
とても自力で行けるとは思えない。
この記事では私が5年前に実際にインドツアーに参加した経験をもとに、インドへ行くのなら旅行会社のツアーをおすすめする訳をお話しします。
ツアーに参加して良かったこと
インド旅行の基本的なこと
現地日本語ガイド付きで言語の心配がない。
インドは多言語国家で、公用語は「ヒンディー語」、全くなじみのない言語です。
参加したツアーには現地日本語ガイド付きだったので特に心配はなかったし、実際、現地ガイドさんのおかげで何も困ることは無かったです。
飛行機の乗り継ぎや、現地の出国審査などが不安なら日本から添乗員同行のツアープランを選ぶとより安心です。
飲料水の心配がいらなかった。
どこの国でも海外では水道水は飲まない方が良いですね。
もちろんインドもそうです。
だから現地でミネラルウォーターを買うつもりでした。
でも、ツアーでは泊まったホテル毎にミネラルウォーターのペットボトルが1本用意されていたうえに、ガイドさんからも一日1本もらえたため、買わなくても余るほどでした。
水道水は当たり前に気を付けますが、ホテルのグレードによっては生野菜を水道水で洗っている可能性があるのでサラダは食べない方が良いと聞いたことがあります。
私は シャワー・洗顔は水道水を使いましたが、念のために歯磨きはミネラルウォーターを使いました。
トイレの心配もしなくて良い。
海外旅行で困るのはトイレです。
日本みたいに駅や公園にきれいな公衆トイレがあったり、コンビニでトイレを借りられることを期待してはだめ。
トイレは基本有料。
インドのトイレは和式のようにしゃがむスタイルで、水洗です。
ただ 現地の人は紙を使わず左手とお水を使って洗う習慣があり、そのための水道が各個室にあり、トイレットペーパーは使わない。
有料のトイレでも備え付けのトイレットペーパーはない事が多いから、日本から持参したよ。
ホテルには備え付けのペーパーがあったけど、日本のものと比べるとゴワゴワしてたね。
ツアーでは割とこまめにトイレ休憩があり、立ち寄った場所には洋式トイレもありました。
現地通貨への両替の心配もしなくて良い。
インドの通貨はルピー。
現地空港にに着いてからガイドさんと合流後、ガイドさんが空港内の両替所を教えてくれました。
参加したツアーには食事は1日3食付いていたので使うとしたらお土産代くらいです。
実際に使ったのは食事の時の飲み物代(別料金)とお土産代、トイレ使用料。
もし、途中で現金が不足して両替の必要が出てきても、ガイドさんにお願いして両替所を案内してもらえます。
食事の心配をしなくて良い。
異国で知らない飲食店に入るのはオーダーの仕方、支払いの仕方に戸惑うし、勇気がいります。
ツアーは全部の食事がついているプランを選びました。
ところで、インドツアーは1日3食カレーという噂を聞いたことがあります。
実際のところどうっだったかというと、その通りでした。(笑)
朝食はどのホテルもバイキング形式。
数種類のお料理が並んでいますが、どのお皿からもカレーのにおいが…。
あえてカレーっぽくないものを選ぶと、パンとおかずが1品くらい。
コーヒーは無く、代わりにチャイが置いてありました。
朝食はホテルのグレードにもよるのでしょうね。
お昼は観光客向けのレストランでその地方のカレー料理です。

写真:お昼に食べたカレー(3日分)
現地の人は手で食べるそうですが、ちゃんとスプーンがついてきました。
夜は宿泊ホテルのレストランでカレー。
最終日のホテルの夕食だけは中華かカレーのどちらかを選択できたのですが、各カレーの味の違いが楽しくなってきてたのでカレーを選択。
嬉しいことに どこでもナンはおかわり自由でした。
カレーもナンも地方やお店で味が全然違うので、飽きることなく美味しかったです。
レストランでも日本みたいにおしぼりは出てこないから、ウェットティッシュを持ち歩くと何かと便利だよ。
実際に行って印象に残っているツアーで良かったこと
知らなかった観光地・世界遺産を巡れた。
ただタージ・マハルが見たくて参加したツアーでした。
だから他にツアーに組まれていた観光地については事前に何の知識も持たずにいったのですが、タージ・マハル以上に感動した場所もあります。
それに立ち寄った観光地や世界遺産(タージマハルのような霊廟(お墓)や、アンベール城といったお城・宮殿の他、昔の天文台等)は、どこもスケールが日本と比べると桁違いに大きかった。
さすが大陸、土地の広大さが違う。
さすがインド、歴史の深さが違う。
日本とは時間の流れ方が違っていてもおかしくない気もします。

現地でしか体験できない乗り物に乗れた。
ツアーには最初から組み込まれていたプランで、サイクルリキシャで街中を走り、アンベール城では象さんのタクシーに乗る体験がありました。
サイクルリキシャというのは、自転車の後ろに屋根付きの荷台がついたタクシーで、動力は人力。
インドでは最もポピュラーな移動手段のようです。
自転車なのに、自動車と同じ道路を走りました。
車幅間とか車間距離が近く、座っているすぐわきを車が通るので、スリル満点。
って言うか、普通に危険レベル。

写真:サイクルリキシャの荷台からの風景。左に見える肩は運転手さん。すぐ横に車。
乗せてもらったサイクルリキシャの運転手さんの足を見ると、裸足で、かかとにめっちゃひび入っていて痛々しかったです。
日本で外を裸足で歩いている人なんて見ませんよね。
そんな事でもカルチャーショック受けました。

アンベール城では ふもとから山の上にあるお城までの坂道を象の背中に揺られながら15分くらいの移動。
この道中が、けっこうな急こう配で、すぐ下は崖。
それに象の高さも加わるし、揺れるしで、高所恐怖症の私には絶叫マシーン並みに怖かったです。
スリル満点のサイクルリキシャも、高くて怖かった象さんも、今となっては楽しい思い出です。
貸切バスでの移動は気が楽。
参加したのはデリー・ジャイプール・アグラの3都市周遊ツアーなので、3つの都市間を移動するわけですが、移動距離が長く、バスに乗って移動する時間が1日4~5時間くらい。
半日移動、半日観光って感じでした。
バスで半日ずーっと移動しているのに 窓から見える景色がほとんど変わらず、山や川があるでもなく、ただ土色の大地が広がっている。
所々植物(やぶ)があったり、民家があったり、牛が群れていたり…。
この、何も考えず、ぼ~っとバスに乗って過ごす時間、楽しかったです。
その一方、街中は交通量が多くて大渋滞にも巻き込まれました。
込み合っている場所では普通に車同士がぶつかっているし、少しでも躊躇したら前には進めないんだろうな。
日本で想像する渋滞は車が一列に並んで延々と続いている様子を思い浮かべます。
インドで経験した渋滞は、子どもがたくさんのミニカーを箱の中にぶちまけた感じでした。
道路上に書かれている車線も、信号も何の意味もない…これで社会がまわるのか疑問に思うほどです。
それでも何とかなるのがすごい。

現地の人にとっては当たり前の光景らしいのですが、日本の平和具合が天国に思えます。
ツアー参加で残念(?)だったこと
ホテルがランクでしか選べない
旅行会社のツアーはホテルのランクによって料金設定が変わってきます。
個別にホテルを選べないので、ランクだけを選んで後はお任せです。
インドのスタンダードってどんな感じなんだろうという好奇心も手伝って、一番安いスタンダードクラスを選びました
結論からいうと、快適さを求めるならスタンダードより少しランクアップしたホテルを選んだ方が良いです。
スタンダードクラス、具体的にどんなところに不満を感じたかというと…
- シャワーのお湯の温度と水圧が低かった。
- 何度か停電した。
- スイッチなど人の手が触れるところが黒ずんでいた。
- 隙間風がはいる。
- 外の騒音が聞こえる。
シャワーの湯温や停電は社会インフラの問題ですし、事前に調べていて想定内でした。
私を悩ませた外の騒音というのは主に車のクラクション。
街の中ではクラクションが絶え間なくなりっ放しでした。
2日めに泊まったホテルは大通りに面していて壁が薄かったのか、外の音がダイレクトに入ってきます。
夜もふけてクラクション音が消えてきた…と思ったら今度は犬の遠吠え大会がはじまって、明け方までうるさくて眠れなかったのです。
やっと眠れた…と思ったら、朝早くに道路沿いの屋台から何やら食べ物を調理するにおいがただよいはじめ、人を呼び込む叫び声までして、それで目が覚めました。
次回行くならホテルのランクはもう少し上を選択するよ。
時差ぼけもあるし、旅行で夜眠れないのはつらいよね。
行きたくないお土産物屋に寄る。
旅行会社のツアー、特に格安ツアーでは行きたくなくてもお土産物屋さんに数件寄るのがお約束。
この時のインド旅行では始めから誰にもお土産を買う予定をしていませんでした。
実際に立ち寄ったお店は シルクのスカーフや民族衣装、アクセサリーやその他工芸品を売っているお店。
他に目につくものはガネーシャ像などヒンドゥー教の神様のオブジェ。
日本で見るアジアン雑貨やエキゾチックなデザインの雑貨と比べると、一昔前のデザインって感じがして、個人的に購買意欲をかき立てられるものは無かったのです。
最終日、余った現地通貨を使うために買ったのは、チャイ用の茶葉とスパイス、家族へのお土産にカレーヌードル。
わざわざインドで買わなくても日本でも手に入るよな、と思いながら。
この感覚、ある意味悲しいですね。
とは言っても、自分1人だったらお土産屋に入るのも躊躇してしまうだろうし、何か困ることがあっても相談できる現地ガイドさんがいるのは心強い。
個人旅行では立ち寄れない場所、経験できないことが最小限の不安で経験できるのはツアーならではですね。
3泊5日のツアーでは、インドは日本とは文化が全然違うことにショックを受けっ放し、まだまだ書き尽くせないほどギュッと濃い旅行でした。
帰ってきた直後は日本の空港のトイレの清潔さにホッとし、もう2度と行くことのない国なんだろうと思っていました。
それが最近になって、もう一度インドへ行きたい!という気持ちがムクムク湧いてきてます。
特に、世界遺産タージマハルは素敵で、もう一度訪れたい度ナンバー1です!
でも、やっぱり自力で行けるとは思わない。
ツアーじゃないと怖いな。