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【岐阜・千代保稲荷神社】おちょぼさんのお参りのコツ

お千代保アイキャッチ
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東海地方に住んでいる人なら1度くらいは「おちょぼさん」の名を聞いたことがあると思います。

おちょぼさん」と呼ばれているのは岐阜県海津市にある「千代保稲荷神社」。

TVや雑誌でも何度も取り上げられ、商売繁盛を祈願する神社として知られています

私の実家は自営ではありませんが、子どもの頃に両親と一緒に訪れたことが数回あります。

それが、親の代から自営業の夫と結婚してからは毎月お参りすることになったのです。

え?何、宗教なの?って思いますよね。

そうでもないんですよね。

とらきち

東海地方ではおちょぼさんへ毎月参拝する自営業者が多いんだよね。

とらこ

なぜ、東海地方の自営業者は毎月おちょぼさんへ行くのか、行って何をしているのか、そんな疑問にお答えします。

この記事を読めば”おちょぼ参り“のちょっとしたコツが分かり、はじめて行く人もツウぶれます。

東海地方に住んでいて自営業だけど、おちょぼさんのこと知らないって人は是非読んでくださいね!

岐阜県 千代保稲荷神社 基本情報

アクセス

〒503-0312 岐阜県海津市平田町三郷1980

公共交通機関で行く場合:岐阜羽島駅からバスで20分…お千代保稲荷下車 徒歩1分

車で行く場合:岐阜羽島ICまたは大垣ICから15分

おちょぼさんは観光地としても有名で、バスツアーで参拝に来ている人々も多いです。

千代保稲荷神社の駐車場

おちょぼさんへ行くためにはまず大鳥居を目指します。

大鳥居は参道の両端にあり、東と南の2か所。

東大鳥居と南大鳥居のすぐそばにそれぞれ無料の駐車場があります。

千代保稲荷神社駐車場

無料駐車場にたどり着く前に有料駐車場がいくつもあり、蛍光色の棒を持ったおじちゃん・おばちゃんがこっちこっちと誘導してきます。

はじめて訪れる人は つい誘導された駐車場に入ってしまいますが、そこは有料駐車場。

駐車場代を払いたくない人は、誘導してくる人を無視して、大鳥居手前の無料駐車場を目指しましょう。

ただし、混んでいる時は無料駐車場はすぐ満車になってしまうので、はじめから有料駐車場に入った方が良いかも。

それから運転、特に駐車が苦手で自信がない人も、有料駐車場の方が停めやすいです。

無料駐車場は車と車の間隔が狭いし、入口で順番に待っていて空いている場所を探すのも分かりにくいです。

有料のほとんどのところが時間制では無く、1回300~500円くらいで停められます。

おちょぼさんで無料駐車場を利用するコツ

強引に自分達の経営する有料駐車場に誘導する係員は無視して奥まで進もう!

千代保稲荷神社の御朱印・御守

おちょぼさんでは御札や御守の授与、御朱印帳の記帳はしていません。

その代わりなのか、参道の店先には招き猫や熊手などの縁起物が多く並んでいます。

招き猫


地元民はおちょぼさんへ毎月お参り

なぜ、東海地方の自営業者は毎月おちょぼさんへお参りに行くのか?

おちょぼさんには毎月月末(晦日)から翌月1日にかけてお参りをする月超参り(つきこしまいり)という風習があります。

初詣が毎月行われているようなもの。

この日は参道のお店も遅くまで開いていて、多くの人で賑わいます。

東海地方の自営業者は商売繁盛祈願のため、先月のお礼と翌月のお願いに毎月おちょぼさんへ月超参りに行くのです。

とらきち

信仰をするというか、月に一回神様の前で手を合わせることで、頑張るぞという自分の気持ちを確かめている気がするね。

実際には毎月末の夜中にお参りするのは難しいので、毎月第一日曜日の昼間に行く人が多いようです。

人混みが苦手、人の少ない時に行きたい人は月初めは避けましょう。

おちょぼさんへ行くタイミング

静かにお参りしたい人は毎月1日と、第一日曜日は行くのを避けよう。

にぎやかなおちょぼさんを楽しみたい人は月末から翌1日にかけての月超参りに行ってみよう。

千代保稲荷神社のお参りの仕方

おちょぼさんではあげとろうそくをお供えする

おちょぼさんのお参りは普通の神社とちょっと違います。

毎月通っている地元民のお参りの仕方を紹介します。

千代保稲荷神社境内
(境内案内図は千代保稲荷神社公式HPより引用)

正門の鳥居をくぐったら、手水舎で手を清めます。

手水舎の奥の土産物屋の前であげとろうそくのセットを買います。(図中①の辺り)

正面の階段を登った所に燈明場(図中②)があるので ろうそくを献灯

拝殿(図中③)で正面にあるお供え物台にあげをお供え、お賽銭を賽銭箱に入れてから2礼2拍手1礼。

千代保稲荷神社 お参りの様子

その後は図の中のグリーンのラインの経路で巡り、霊殿・古殿・精霊殿それぞれのお賽銭箱にお賽銭を入れ拝みます。

何故か霊殿のすだれに名刺をはさんでいく人が多いです。

とらきち

名刺を見ると、サラリーマンの人も来ていることが分かるよ。

自営業だと特に水商売の人が多いね。

毎月通っている地元民は重軽石には興味を示しません。

過去に一度は試しているからですね。

千代保稲荷神社 重軽石

 

**これは余談なんですが**

重軽石のそばにトタンで囲われた1本の木があります。

昔は囲われていなくて、この木に靴が釘で打ち付けられていました。

行方不明者が戻ってくるように願をかけてその人の靴を打ち付けておくとか、家から出ないで欲しい人の靴を打ち付けておくとか、子どもの頃に聞いたことがあります。

呪術めいていて怖いなって思ったし、今でもちょっと怖いです。

【追記2022/09/22】8月に伺ったところ、重軽石・古堂の辺りを工事していました。トタンで囲われた木も撤去されたようです。

【追記2022/12/13】3か月ぶりに再度お参りに行ってきました。古堂は新しくなっており、木は撤去されず残っていました。撤去はされてなかったのですが、トタンの代わりにもっと厳重な金属製と思われる囲いでおおわれていました。

2022年秋の古堂近辺

ぐるっと周って社務所の前に出ます。

社務所の前に段ボールが置いてあり、お下がりのあげが入っている事があります。

このあげは 欲しい人は自由にもらえます。

百度石の所には 狐の石像が向かい合って2体あります。

2体の首の所を赤い布で結んであり、縁結びを祈願する場所として知られています。

ここでは「良いご縁がありますように」の「ご縁」にかけて五円玉をお賽銭箱に入れると良いとか…?

おちょぼさんでスマートにお参りするコツ

お供えを買ったり、お賽銭のために小銭を多く用意していこう!

千代保稲荷神社 参道の楽しみ方

レトロな商店を楽しむ

おちょぼさんの参道には120軒ほどの店が軒を連ねています。

飲食店、雑貨屋、八百屋、漬物屋、服屋、靴屋…様々な店舗が雑然と並んで独特の街並み。

最近は改装するお店も増えて、こじゃれたカフェなんかもできていますが、数年前まではタイムスリップしたかのごとく昭和感があふれてました。

千代保稲荷神社 参道

今でもそんな雰囲気は残っていて、そぞろ歩いていると「今時こんな物売っているのか?」

「こういう物はここで手に入るのか!」などびっくりするものを発見することがあります。

名物串カツを立ち食い

おちょぼさんの名物と言えば串カツの立ち食い。

初めての人はそのシステムが分からず戸惑うかと思います。

ご安心ください。

分かりやすく説明します。

メニュー

  • 土手煮
  • 串カツ(ソース)
  • 串カツ(味噌)

3種類、全て同じ価格です。(1本80円~100円くらい)

【追記2022/09/22】串カツのお値段は1本100円~に値上がりしています。

オーダー

食べる前の注文は不要で、セルフで勝手に食べはじめます

  • 土手煮は鍋の中からそのまま取って食べます。
  • 串カツ(ソース)は手前に並べられているものから取り、ソースポットの中にドボンと入れてソースをつけ食べます。
  • 串カツ(味噌)は土手煮の煮込まれている鍋の味噌の中に串をドボンと入れて味噌をつけ食べます。

千代保稲荷神社 串カツ

注意するのは、

  • 一度に複数取らず、1本ずつ食べること。
  • ソース・味噌は2度浸け厳禁。
  • 食べ終わった串は1か所にまとめておく。

会計

食べ終わったらお店の人にまとめておいた串を渡すと、全部でおいくらなのか教えてくれます。

この時、「何本」と自己申告すると親切です。

おちょぼさんの参道にはこういった串カツ屋が何軒もあるので、長年も通っている地元民は各お店を食べ比べ、それぞれ自分のお気に入りがあります。

とらこ

ゆっくり食べたい人は店内で座って食べられるよ。

注文すればお皿に盛って持ってきてくれるから、子どもが小さい時は店内で食べてたなぁ。

岐阜・千代保稲荷神社お参りのコツ まとめ

東海地方に住む自営業者が なぜ毎月おちょぼさんへ行くのか、行って何をしているのか、わかっていただけたでしょうか?

商売繁盛を祈願して、と言ってしまえばそれまでなんですが…。

毎月定期的に通うことで、先月を振り返り、今月もまた気持ちを新たに頑張ろう、と自己を奮い立たせる機会にもなっているんですね。

東海地方に住んでいて自営業だけど おちょぼさんへお参りしたことが無いというあなた、この記事でお参りの仕方を理解したと思うのでもう大丈夫です。

今月からおちょぼ参りに行きましょう。

そして串カツの屋台の前に立って、おもむろに串に手を伸ばしてみてください。

きっとおちょぼさんのご利益にあやかれますよ。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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