こんにちは。
アラフィフ主婦のとらこです。
私は、分譲マンションで1匹の猫を飼って5年目を迎えます。
その前までは「猫を飼いたいけど、マンションだから無理かな」とあきらめていました。
最近は猫を飼うなら「完全室内飼い」が推奨されていますが、その事を知らなかったのです。
結婚前は実家に猫がいた事もあり、犬派か猫派かと聞かれたら即答で猫と答える猫好きです。
結婚後も猫を飼いたいと思ってましたが、若いうちは子ども3人に手がかかるし、賃貸アパートでの暮らし、経済的負担を考えると到底無理です。
夫にはほとんど冗談で「猫を飼いたい」と話していました。
私本人は自覚していないのですが、何年も「猫飼いたい」を言い続けてきたんだと思います。
分譲マンションに引越し、子ども達も育ち、末っ子が家を出る事を決めた頃のある日、夫が言いました。
「猫、飼って良いよ。」
夫にその決心をさせたのは最近の猫の飼い方「完全室内飼い」の事を話した後でした。
これから猫を飼いたいと考えている人に向けて、
猫を迎えるための環境、完全室内飼いをおすすめする理由と家族の同意の必要性を紹介します。
大切な命を迎えるために最低限知っておいて欲しい事です。
完全室内飼いで猫を迎えるための環境
猫の寿命は10年以上。自分(飼主)の寿命も考えよう。
野良猫と室内飼い猫の寿命の差
最近はペットの寿命が延びてきています。
完全室内飼いの猫の寿命は15~16年。
中には20年近く生きる猫もいます。
それに比べて、野良猫の寿命は2~5年。
短いですね。
野良猫の平均寿命の短さは子猫の死亡率の高さが原因です。
子猫の死亡原因は交通事故、怪我・病気、カラス等に狙われることもあります。
気候の変化や、雨・雪も小さな生き物にとっては大きなストレスになるでしょう。
猫たちにとって、外での生活は過酷な環境です。
猫を迎える時は自分(飼主)の寿命も考えて
人の寿命が分からないように、猫の寿命も分りません。
長くて20年近く生きる猫もいます。
歳をとって子どもが巣立ち、寂しいからペットを飼おうと安易に飼い始めると、ペットの方が飼主より長生きしてしまうといった困った事態になりかねません。
夫が「猫を飼っても良いよ。」と言ってくれた時、私は48歳でした。
もし、猫がうんと長生きして20年生きたら、私は68歳になってます。
68歳なら、まだ猫のお世話をきちんとする自信はあります。
いや、ぎりぎりかもしれません。
もしそんなに長く猫のお世話をできないのなら、子猫では無く、大人の猫を飼う事も考えてみて下さい。
保護猫の中には飼主さんに先立たれて行き場が無くなってしまった大人の猫もいます。
大人の猫は保護猫団体さんのHPなどで見つけることができます。
猫は完全室内飼いがおすすめ
外は猫にとって危険がいっぱい
野良猫の死亡原因のトップは交通事故です。
走っている車にぶつかる事故の他、止まっている車の下に隠れていて事故にあってしまうケースも。
猫同士の接触で感染症にかかったり、喧嘩で怪我をすることもあります。
人間のまいた除草剤など薬物のかかった草を食べてしまう。
知らずに有毒性の植物を食べて食中毒になる。
カラスや、心無い人間にいじめられる事もあります。
家の外は猫にとっては危険がいっぱいです。
人の家での迷惑行為
猫は本来 土や砂を掘って排泄をします。
子供たちが小さい頃、公園の砂場を掘ったら猫の排泄物が出てくるなんて事、良くありました。
最近はそれを防ぐためにネットや蓋をしている砂場が増えたようです。
人の家の庭や畑によその飼い猫が排泄をしてトラブルになる事もあります。
昔の田舎では開けっぱなしの窓から猫が勝手に入り込んで食べ物を荒らすといったトラブルも聞きました。
世の中、猫が好きな人ばかりでは無いのです。
「猫=近所迷惑」と言うイメージを持つ人もいます。
猫の安全と、ご近所トラブルを避けるためにも完全室内飼いをすすめます。
「完全室内飼い」で猫にストレスはたまらないの?
私もそう思ってました。
実家で飼っていた猫は家の中と外を自由に行き来し、近所には仲良しの猫もいました。
田舎にある実家では それも許されましたが、私が今住んでいるのは住宅街の中にある分譲マンションです。
1階なので猫が外に出る事もできます。
でもお隣さんは猫が嫌い、周囲の道もそこそこ車が通ります。
実家のように猫を外に遊びに行かせるような飼い方はできません。
狭いマンションでは猫は飼えないんだろうな、と諦めていたのですが、ある日ラジオで猫の完全室内飼いの話を聞きました。
猫は本来テリトリーが狭い動物で、自分のテリトリー内で暮らせば十分満足するらしいのです。
完全室内飼いならマンションでも飼えます。
(※ペットを飼うことが規約などで許されている事が条件です。)
実際、家にトラが来てもう5年近くになります。
トラを見ていると、家の中で満足して生活しているようです。
トラは臆病な性格で、窓の外を見る事は好きでも外には出たがりません。
抱っこして外に出るだけでもギャーギャー鳴いて嫌がります。
電話やインターホンの音も嫌い。
来客があると押入れの中に逃げ込みます。
何の変化も無い家の中が一番安心なようです。
一日に数回自分のテリトリー(家の中)を見回り、何も無ければ安心してお昼寝して、平穏な日々を過ごしています。
うちのトラを見ている限り、完全室内飼いでも猫にはストレスはたまらないみたい。
猫じゃらしなどのおもちゃで遊んでやって運動不足にならないようにもしてるよ。
猫が安全に暮らせるように家の中を片付ける
家の外は猫にとっては危険なので完全室内飼いをお勧めしている訳ですが、家の中にも猫にとって危険なものがあります。
窓・網戸
猫は好奇心が強いです。
窓の外に虫や鳥を見つけると、夢中になって飛び出してしまうことがあります。
猫がいる部屋の窓は開けっぱなしにしない。
網戸は勢いよくぶつかっても破れないようにしておく。
手を使って上手に開けてしまう猫もいるので軽い網戸にはロックをするような工夫も必要です。
特にマンションの高層階で猫を飼う場合は、落下を防ぐためにベランダにも猫が出ないよう気をつけて下さい。
お風呂
水のたまったお風呂は猫が落ちて溺れる危険性があります。
蓋をしていても 猫が飛び乗った拍子にずれて落ちてしまうことも。
最低限、猫だけで留守番させる時はお風呂の水は抜いておきます。
キッチン
人間の食べ物は猫に食べさせたく無い物が多いです。
猫が誤って口にしないような工夫をしましょう。
ゴミ箱は蓋つきの物にしたり、食べ物は棚にしまう。
我が家はキッチンの入口に柵を取り付けて猫立ち入り禁止にしています。
それでも入ってしまう事があるので食べ物を出しっぱなしにしない様気をつけてます。
電気コード
猫は紐状のものにじゃれて遊ぶことが好きです。
電気コードは猫がかじると感電してしまうので、まとめたり家具の裏に隠すなど猫が触らないようにしておきます。
観葉植物
観葉植物の中には猫がかじると中毒症状を引き起こす種類があります。
猫にとって有害な植物の例
ユリ・ヒヤシンス・チューリップ・ポトス・カラジューム・幸福の木・アロエ等
外に出すか、猫が入らない部屋に移しましょう。
その他、アロマオイルの成分も猫にとっては有害。
日常でアロマオイルを使用している人は気をつけて下さい。
猫を完全室内飼いするなら、一緒に暮らす家族の同意を得よう。
家族にアレルギーの人はいないか
夫が長く猫を飼うのに反対していた訳の1つに夫が猫アレルギーな事もありました。
次男にもひどいアトピーがあって、ハウスダストの原因になる猫の毛は不安材料でした。
私の周囲では、猫アレルギーでも自分の家の猫だけは大丈夫と言う人もいます。
私がトラを譲ってもらった保護猫団体さんでは、アレルギーのある家族がどうしても猫を受け入れられない事がある場合に備えて 1週間のお試し期間を設けてくれました。
我が家の場合、次男も夫も初めのうちは目の痒みを訴えてましたが、それ以外は大丈夫そう。
1週間後、正式に引き取る返事をしてトラは家の子になったのです。
その後半年くらいから夫も次男も目の痒みが無くなっていました。
やはり慣れるようです。
猫アレルギーの主な原因は猫の毛。
とにかく掃除をこまめにするよう心掛けてます。
自分に万が一の事があったらも考えておく
日頃から家族全員が猫のお世話ができるようにしておく事も大切だと思います。
帰宅が遅くなる時や旅行中に 猫ができるだけ日常と変わらないサイクルで生活できるように家族にも猫のお世話をお願いしています。
もし万が一、私が猫の世話をできなくなるような事態になっても、家族の誰かがトラを見てくれるでしょう。
小さくても大切な命です。
できるだけ長く一緒に過ごしたいのはもちろんですが、最後まで見とどける覚悟も必要です。
マンションで完全室内飼いでも猫は幸せ
猫は完全室内飼いがおすすめ:完全室内飼いでも猫は幸せに暮らせる。
猫を家族に迎えるために
- 猫の寿命は10年以上、飼い主の寿命も考えよう。
- 猫が安全に暮らせるように家の中を片付けよう。
- 一緒に暮らす他の家族の同意を得よう。