50代になってから、「どんな化粧品を使うべきか」「どんなメイクをしたら良いのか」とても悩むようになりました。
若い頃と比べると肌が変わっているのを実感するようになったし、メイクも今までと同じものでは違う気がしてきたのです。
でも、いざ今までと違う化粧品を選ぼうとしても、何を基準に選んだら良いのかさっぱり分からない。
そんな化粧品音痴だった私が、2023年5月に日本化粧品検定2級・1級を受験し、無事合格しました。
メイクは高校を卒業してから30年以上ほとんど毎日してるのに、実のところ何も考えずに続けてきたようなものだね。
受験を機会に勉強して、「もっと早く知っておけば良かった」って思うことがたくさんあったよ。
この記事では「50代の主婦が(今さら)日本化粧品検定を受験して意味があるの?」という問いに対して、実際に受験してみた私の体験をお話しすることにします。
かつての私のように「日本化粧品検定を受験してみたいけどどうなのかな?」と悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。
日本化粧品検定ってどんな資格?
初めに「日本化粧品検定」について、基本的な事から紹介します。
日本化粧品検定とは?
一般社団法人日本化粧品検定協会が実施している検定で、その目的は「化粧品を正しく使うための知識や、化粧品についてのスペシャリストを育成するため」。
受験者の7割は化粧品・美容関連などの業界関係者で、仕事に活かせると男女問わず支持されています。
美容業界に関わっていなくても、自分の美容のため、家族や友人へのアドバイスのためなど、受験動機は様々です。
**日本化粧品検定で学べること**
3級:間違えがちな化粧品や美容に関すること。
2級:皮膚の構造や肌悩みに対する化粧品の選び方などの美容知識。
1級:化粧品の成分や製品の種類など、専門的な事。
日本化粧品検定3級は誰でも簡単に受験できる
日本化粧品検定3級は無料で、公式ホームページから簡単に受験できます。
私が「日本化粧品検定」を知ったきっかけも、インスタで見かけて3級を受験したことでした。
女性として約30年近く化粧をしてきて「自分の化粧品に関する知識がどれほどのものか」と、軽い気持ちで試してみました。
設問は極常識的なものばかりでしたが、1回目は不合格でした。
ちょっとショックです。
そのまま続けて2回目を試してみると、今度は合格。
やっぱりね、と変な自信が。(笑)
長年お化粧をしてきたから、最低限の知識は持っているつもりだったんだよね。
でも、実際は化粧品選びの基本も分かっていなかったことが、検定のための勉強をして分かりました。
日本化粧品検定は怪しい?
ところで「日本化粧品検定って何?怪しくないの?」って当然ながらに(?)疑問に思いました。
3級より上の級を受けてみたいけど、怪しい資格ビジネスだったら嫌です。
今までにもいくつか資格を取ったりしたけど、結局何の役にも立たなかったり、無駄にお金をつぎ込んだり、といった経験があるんだよね。
後でマルチだったと気がついたり…もあったな。
調べてみると、某有名通信教育サイトでも受験のための講座があるし、実施している教会も社団法人でしっかりしています。
2級や1級は合格すると資格として履歴書にも書けますし、強制的に会員になるといった仕組みはないです。
2級・1級の受験費用は、2級が8,800円(税込み)1級が13,200円(税込み)で、合格した後は追加の費用はかかりません。
*受験料は2024年12月時点のものです。
追記(2024/12):2025年春の受験から、準2級が新設されます。
準2級はwebで受験が可能。(受験料4,950円)
ただ、もっと美容の勉強をしたい人は日本化粧品検定協会に入会して「日本化粧品検定特級資格コスメコンシェルジュ」や、その上の資格を取得することができます。
この場合だと、入会金、年会費、受験料など諸々の費用が発生します。
1級までの受験なら受験料以外に追加の費用はかからないので、2級だけでも受験してみようかな、という気持ちがムクムクとわいてきました。
その後、2級と1級は同日程で同時受験できることを知り、無謀にも一度に受験をすることにしました。
日本化粧品検定は50代が受験して意味があるの?
結論から言うと、日本化粧品検定の受験は私にはとても意味があるものになりました!
受験するために勉強した内容は、日々のスキンケアやメイク用品の見直し、はたまた健康に関する意識までを変えてくれ、とても意味のあるものとなっています。
日本化粧品検定は50代が受験しても意味はある
日本化粧品検定は「もっと若いうちに勉強する機会があれば良かった」とも思うけど、50代だからこそ役に立つ知識が多いです。
なんせあらゆる肌悩みを経験しつくしてきているし、50代の今が一番肌について悩んでいます。
日本化粧品検定のテキストを読むだけでも役に立ちます。
追記(2024/12):日本化粧品検定の公式テキストは、2024年12月より第3版へ改訂しますが、今までのテキストでも試験には対応しています。
「だったら受験までしなくても、テキストを読むだけで良いのでは?」と思いますよね。
テキストを読むだけでは頭に入ってこないんです。
それは問題集に取りかかってみて実感しました。
私はもともと記憶力が悪いので、受験を決心したことで、テキストの中身をきちんと覚えて理解できるまで勉強できたのです。
身に付いた知識は普段の生活で「今まで知らずに過ごしてきたことが嘘みたい」に役に立つことばかりです。
50代だからこそ、肌悩みに直面し、対処法に悩んでいたので、思い切って受験を決めて真剣に勉強して良かったと実感しています。
久しぶりの受験勉強は楽しい
50代になってからの受験勉強は正直楽しかったです。
高校生の頃の受験勉強とは違って自分の興味のあることですから。
ただ、記憶力の低下を目の当たりにすることに。
特に、化粧品の成分名が覚えられなくて、丸暗記をするのに苦労しました。
いえ、途中で「丸暗記はムリ」っと判断して、成分名の頭の方の3文字くらいだけを覚える作戦に変更しました(笑)
だって試験はマークシート式です。
選択肢が設問に書かれているんだから、長い成分名を覚えなくても一部が分かれば連想できるはず。
そんな風に変な要領の良さが身に付いているのも長い人生経験のおかげかも。
受験したおかげで化粧品を選べるようになった
受験のために勉強をする前は、化粧品売場へ行っても何を選んで良いのか分からなくて、その種類の多さに呆然としていました。
それで、化粧品はもっぱら某通販サイト内でだけ選んでました。
だって選択肢が少ない方が選ぶのが楽です。
それまでひどい肌トラブルに会うことも無く、肌に関して無頓着だった私。
でも、ある日夫に「肌が荒れてるよ。」と指摘されました。
肌が荒れていることに自分では気付いていなかったし、何が原因かも分からない。
日本化粧品検定のテキストを読んでみると、肌荒れの原因に思い当たる節がいくつかあります。
第一に加齢で肌が変わってきていること。
それから、間違った洗顔料選びと洗顔方法。
ごく基本的なところで間違ってました。
肌荒れの原因が分かったので、洗顔料はじめスキンケア用品を選び直して使ってみると、肌荒れは徐々に治まってきました。
50代でも正しい知識で肌のお手入れをすると、ちゃんときれいになるんだと気がつきました。
テキストを読むだけで知識が身に付く自信があれば、受験をして資格を取る必要はないかもしれないね。
ここからは、私が実際にどんな受験勉強をしたかを紹介します。
日本化粧品検定を受験するために勉強した期間・勉強方法・教材
私は日本化粧品検定2級と1級を同時に受験しました。
勉強した期間は約2ヶ月間。
こんな短期間で大丈夫なのか?と不安もありましたが、短期間でガーっと集中して取り組めたから中だるみもなくて良かったのかも。
勉強方法は、ひたすら問題集を繰り返して解くことです。
2級、1級ともそれぞれにテキストに対応した問題集があります。
追記(2024/12):日本化粧品検定の公式テキストは、2024年12月より第3版へ改訂します。それに伴い問題集も第3版対応へ改訂されます。
まずテキストを読み、問題集を解く。
問題集で間違えた箇所をその都度テキストで復習。
問題集は2冊とも6回は繰り返して解きました。
苦手な成分名は付箋に書きだして、何度も口に出して名前に慣れるようにしたり、自分が普段使っている化粧品の成分表示をとにかく見るようにしました。
何度も見ていると「テキストに出てきたやつ!」と見覚えのある成分名が目につくようになってきます。
「この成分どんな役割でこの化粧品に入っているんだろ?」と、テキストで確認。
そんな勉強法でしたが、2ヶ月も続けたら「まぁ大丈夫なんじゃない?」ってぐらいの自信はついてきます。
試験は100点をとらなくても最低合格ラインの点数で良いんだし。(笑)
日本化粧品検定 受験当日の様子
受験会場は各都道府県ごとにあり、私は最寄りの名古屋会場での受験。
2級は午前、1級は午後からのダブル受験なので、途中のコンビニでお茶とお昼ご飯を調達し、試験会場には30分前について会場前で待機。
ソファに陣取って、最後の追い込みでテキストを眺めます。
周囲にも同じようにテキストをみている人が数人いてホッとしました。
「50過ぎのおばちゃんがこんなところに来て浮かないだろうか」という懸念もあったのですが、おばちゃんどころかおじちゃんもいました。
「どんな理由で受験するのかなぁ、お仕事関係かなぁ」とか想像しながら周囲の方々を観察したり。
特に美容関連の専門学校生と思われる若い子が男女ともに多く、服装も皆好き好きって感じ。
学生さんにとっては当たり前の試験も、主婦にとっては久しぶりの試験・試験会場で、ドキドキワクワクの経験です。
試験を終えた後は、合格していないとしても、やり切ったという達成感がありました。
日本化粧品検定 合格発表
結果は約1ケ月後に郵送で送られてきました。
封筒を開封すると、合格のお知らせと合格証書。
思わずひとりでにたついてしまいました。
合格してました💮
— とらこ@主婦ブロガー×イラスト描き (@toraco20536590) June 27, 2023
うれしい☺️#合格者の声2023夏 #プレゼントキャンペーン#日本化粧品検定 pic.twitter.com/fhB2ZuomLu
毎回あるのかは不明ですが、私が受験した時はプレゼントキャンペーンがあり、SNSに合格したことを投稿するとコスメのプレゼントがもらえました。
プレゼントは後で郵送されてきて、ちょっとしたご褒美みたいで嬉しかったです。
日本化粧品検定は50代が受験して意味があるの?まとめ
美容に疎かった50代の私が日本化粧品検定2級・1級を受験して、人並みかそれ以上の美容知識を身につけられました。
考えてみたら、美容って身近なことなのに正しい知識を学ぶ機会なく過ごしてきました。
肌の老化は20代後半から始まると言われます。
50代で美容知識を学んでも「もう間に合わないんじゃないのか」とも思いましたが、50代なりに正しい美容知識があれば対処方法もあることが分かりました。
現に、私の肌荒れは、洗顔料・洗顔方法をあらため、保湿ケアに気を使うようになり、肌自体が以前よりきれいになっています。(自分比較です!)
肌の調子が良いと気分が良いものですね。
私にとっては日本化粧品検定を受験したことはとても意味のあるものになっています。
美容関係のお仕事に関わっていなくても、化粧品に関する知識は身近なところで役に立ちます。
「自分は大丈夫」と思う人でも、一度美容知識をおさらいするつもりで日本化粧品検定のテキストだけでも読んでみると、実生活で活かされますよ。
なにか英語の資格取得を考えている人は下記の記事が役に立ちます。参考にして下さい。
https://studychain.jp/english-qualification