こんにちは。
アラフィフ主婦のとらこです。
以前のように海外旅行に行ける日が待ち遠しいですね。
行けるようになったら真っ先に行きたい所はどこですか?
一生のうちで一度は実物を見たい!と多くの人が憧れるタージ・マハル。
私もそう思っていたんだ。
今になって思えば、行きたい!と思った時に思い切って行っておいて良かったです。
今回は2017年2月に私が実際に行って見てきたタージ・マハルを、その時に撮った写真と一緒に紹介します。
タージ・マハル 基礎知識
誰が何のために建てた?
1632年から22年の歳月をかけて、アグラの町に建てられた霊廟。ムガール帝国第5代のシャー・ジャハーンが、亡くなった最愛の妃ムムターズ・マハルのために建立した。中心のドームの高さは58m、周辺に4本のミナレット(尖塔)がそびえている。外観はペルシア風だが、内部はインド的な造りで、世界的にも最も美しいイスラーム建築の傑作といわれている。
世界遺産センター HPより
タージ・マハルは宮殿と勘違いしている人もいるかもしれませんが、お墓です。
え?
勘違いしてたの私だけ?
シャー・ジャハーンという王様が自分の亡くなった妻のために真っ白な大理石で作らせた美しいお墓です。
どれだけ愛されていたんでしょうね。
どこにある?
タージ・マハルはインド北部のアグラ市にあります。
実は私、自分でタージマハル見に行こう!と思い立って調べるまで、どこにあるか知りませんでした。
インド、とわかっていきなりハードルが高くなったのですが…。
インドツアー
よほど海外旅行に慣れている人ならともかく、インドに行くってちょっと勇気いります。
夫を誘ってみたけど速攻断られ、一緒に行ってくれそうな人もいないので、旅行会社のツアーに1人で参加することにしました。
調べてみると、タージ・マハルだけに行くツアーと、他も周る周遊ツアーがあります。
タージ・マハルだけに行くツアーの場合、窓からタージ・マハルが眺められるホテルに泊まれたり、インドの民族衣装を着てタージ・マハル見学に行けるオプションがあったりもします。
でも、せっかくインドまで行くんです。
他のところも見てみたいので、3都市周遊5日間:デリー・ジャイプール・アグラをめぐる周遊ツアーに参加しました。
5日間ですが、3泊5日。
飛行機に乗っている時間が長く、ホテルに泊まるのは3泊と、ちょっぴりハードなスケジュールです。
参加したツアーでは、タージ・マハルの所在地アグラへ行くのは最終日、目玉だけあって観光時間は多めに取られてました。
憧れのタージ・マハル
想像以上に美しい建築物でした。
事前にガイドさんから荷物は最小限にするように言われました。
入り口のセキュリティーチェックでカバンをCT装置に通しますが、係の人誰も見てないじゃん?って感じ。
お水の入ったペットボトルと、靴にかぶせるカバーをもらい、広い公園のようなところをしばらく歩きます。
見えてきたのは
タージ・マハルの入口になる大桜門です。

ここをくぐって中へ入ると、左右対称のお庭と美しい霊廟が見えてきます。

入り口から入ってすぐ、ドーンとタージ・マハルとご対面するこのエリアは写真を撮る人でごった返していました。
4本のミナレット(横に立っている塔)のうち、向かって右の手前一本は改修中でした。
定期的にお掃除して白さを保っているそうです。

建物に入る手前で靴に白いカバーをかけます。
写真を見てもらうと分かると思いますが、床も大理石です。

人物との対比で建物がどれだけ大きいかが分かると思います。
そして全部大理石!
贅沢すぎる!

格子窓の部分、これも大理石を彫って作られてます。
ぐるりと周りに描いてある文字のようなのは イスラム教の聖典コーランです。

細かい装飾部分もため息が出ます。
お花や、色のついている部分はメノウなどの宝石を薄ーくカットしたものを埋め込んであります。
悲しいことに、ところどころ心無い人によって剥がされてました。

大理石の質感、彫刻の繊細さにうっとりします。
タージ・マハルの中は撮影禁止、中央には棺が置かれていました。
けっこうな広さがあったと思いますが、観光客ですし詰め状態。
早々に外に出て、建物付近を散策することにします。

真っ白な霊廟の両脇にはやはり左右対称に別の建物がたってます。
左右対称(シンメトリー)がイスラム建築の特徴のひとつ。
だから整然とした印象を受けるのですね。
同じに見える建物でしたが、西にあるのは礼拝堂、東が集会所と、用途が違います。
集会所の方に歩いていくと、観光客が少なく静かです。
色もシックで心落ち着く空間でした。


均整の取れたイスラム建築。
どこをとっても美しく、うっとりしっ放し。
建築物にそれ程興味があったわけでは無いのですが、私はこの旅行ですっかりイスラム建築のとりこになりました。

壁面の装飾がきれいで、時間を忘れてここにただずみたい。
集会所の中からもタージ・マハルの姿が拝めます。
静かな場所から見るその姿は、自分だけが独占して眺めているようで、改めてその美しさにうっとり。

タージ・マハルって、東西南北どの方角から見ても同じ作りになっているんです。
ぐるっと周って確かめてきました。
どこから見ても美しい。
ため息が出ます。
こんな素敵な建築物を建てられるなんて、どれほどの権力を持っていたんでしょうね。

裏側には川が流れています。
シャー・ジャハーンは、自分のお墓をこの対岸に建てるつもりでした。
タージ・マハルと同じ建築物を、黒の大理石で。
その夢はかなわなかったそうです。
黒大理石のタージ・マハル、想像するだけでも素敵です。
私に権力と財力があれば、シャー・ジャハーンのかなえられなかった夢を現実に…と、妄想だけはしてみます。(笑)

ブラブラ歩いていたら子ザルが数匹駆けていきました。
運よく1匹だけ写真がとれました。
この後、礼拝堂の方へ歩いていくには集合時間に間に合わなくなる可能性があって断念。
時間に制限があるのはツアーの悲しいところです。
残念だったこと
本当に、本当に、美しい場所でした。
きれいな思い出だけ覚えておきたいのですが、残念なこともありました。
それは、トイレが臭い!
一応水洗トイレなのに、臭かった!!
インド旅行中はどこでもそうだったのですが、トイレには係の人がいて、チップを渡して使わせてもらいます。
タージ・マハルのトイレでも入口に机が置いてあり、係の人がその前に立っていました。
机の上にはトイレットペーパー、新聞紙、わら半紙(?)など数種類のそれ用の紙が置いてあります。
チップと引き換えに、好きなのを選べって感じで紙をくれます。
(トイレットペーパーは、必要な分だけちぎってもらいました。)
まぁ、海外のトイレではあるあるなんですが、半分くらいの個室は鍵が壊れている。
使えそうなトイレは汚れているか、詰まっている。
それでも何とか使えそうな個室を見つけ用を済ませましたが、その後!
臭いが髪について、しばらく取れなくて…美しいタージ・マハルを堪能した後だけに、夢から覚めるような苦い思いをしました。
後で知ったのですが、ストールを頭に巻いてトイレに入れば臭いが髪の毛に付くのを防げるそうです。
イスラム寺院に行く時は必需品のストールですが、こんな使い方もあったんですね。
憧れのタージ・マハルのイメージを損なうようなことを書いてしまいましたが、それでも、行ってこの目で見られてよかった場所でした。
この先、また機会があればもう一度訪れたいとも思います。
早く元のように海外旅行に行ける日が来ると良いですね。